いむいぱぴ子活動レポート

いむいぱぴ子のライブレポートよ

「Notice fantasy」インタビュー【後半】

アルバムリリースから約1週間、

皆様の中にfantasyが浸透し始めている頃でしょうか?

 

さて、本日は音色手紙吉沢さんにインタビューして頂いた記事の後半をご紹介致します!

ボリューミーですので、ご自分のタイミングでお楽しみください!

 

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――それでは、アルバムの内容についてお聞きしていきたいと思います。まずプロローグがとても印象的で、童話の本を読み始めるような短い曲でスッとぱぴ子さんの世界に引き込まれました。この部分があるのと無いのでは雲泥の差だと思うのですが、今回のプロローグへの想いはありますか?

 

意図を汲み取って頂いてとても嬉しいです。空想を抱くなら、人が沢山いる賑やかな場所ではなく、1人で自分と向き合える仄暗い部屋がいいなと思いました。そして、自分と向き合うということは、目を逸らしていた部分、向き合うことで気付くこと、そんな自分との出会いでもあるので扉を開けるにも勇気が必要です。なので、思い切って開いた時に明るく、優しく「ようこそ!」と歓迎してほしいなと思ったんです。ファンファーレの様な感覚で、扉を開けるために必要な音楽だと思っています。

 


――今回収録されている曲は全て個性的で素敵なものになっていますが、その中でも「棘」、「ライクシュガー」、「accord」が気になったのでお聞きしたいと思います。

まず「棘」ですが、生きづらい世の中で、人の醜い部分や現実と理想ギャップにもがき苦しむ。苦悩一つ一つが棘のように毎日毎日自分に刺さっていく。ワルツの様な楽曲と見事にマッチしていて素晴らしい曲に仕上がっていたと私個人は思いますが、この曲のここを聴いて欲しい部分など教えてください。

 

はい。人間には便利な言葉があります。そして現代では言葉を他人に伝えるのが非常に簡単な世の中になりました。便利は楽を産みますが、その反面で必ず失われるものがあると思います。誰かが「怪物」と言えば口を揃え「怪物」と罵り、攻撃する。そこに「自分」はいるのだろうか。私には、誰かに操られるかの様に無自覚に攻撃を広げる方が「怪物」に見えるのです。おっしゃる様に、刺さる棘もあれば、守るために身に纏う棘もあるんだと思います。どちらも人間が生み出したもので、非常に難しい問題なのですが複雑な感情をそのまま曲として残しました。拾う言葉ひとつで様々な考え方が生まれる曲だと思ってますので、皆さんの考えも聞いてみたいなと思っています。

 


――次に「ライクシュガー」についてお聞きします。

この曲を聴いてみて感じたのは、今この現状を変えたい。脱出したい。この自分を救ってくれるヒーロー探し。気付いたのは、そのヒーローは自分自身。自分自身の変化が明るい未来を作るといった前向きな曲に思えました。個人的にとても好きな曲ですね!

またこの曲は収録曲の中で、唯一バンドアレンジされているのも印象的でした。

このライクシュガーとはどういう意味が込められていますか?

 

嬉しいです!有難うございます。前向きな曲でもあるのですが、その前に、個人的に羨ましがられる事と、羨むことがすごく嫌いで。私達が「いいなぁ」と思って見てる部分て、結果の部分が殆どだと思うんです。その背景にはとてつもない苦労や努力があることを想像せずにそこだけを見て羨ましがるのって「あまい」と思ってて。結局今出来ることの積み重ねが人を変えていくと思うんです。そういった面で見ると、自分が自分を救うヒーローだと思うし、今を愛そうとすることが大事なんだと思います。前半は意外と皮肉混じりな曲でもあるんです。それをポップな曲調に載せて歌うことで、色んな解釈も生まれると思いました。

 


――最後に「accord」についてお聞きします。

最後に収録されている「accord」ですが、この曲を最後に聞いた時、不思議と心のモヤモヤが天へと吸い上げられていくような感覚に落ち入り、曲が終わる時にはとても清々しい気持ちになれました。この曲を最後に聴いてこそ、このアルバムの本当の良さを感じれるのではないかと思うくらい素敵なエンディング曲でした。ぱぴ子さんが込めたこの曲へのメッセージをお聞かせください。

 

はい。最後に収録されているaccordが時系列的にも1番最後に書いた曲でした。おっしゃる通り、エンディングが必要だと思い書いた曲です。空想の世界へ送り出されたのならば、やはり現実界に戻る必要がある。空想の中で手にしたあれやこれやを持ってまた現実へと戻る。そんな時に優しく、力強く背中を押してくれる曲がこのaccordです。accordの意味に「合致」とあります。空想であり、夢でもあるその姿と現実が重なり合う様にと願いを込めて書いた曲です。

 


――今回のアルバム全体を聴いて、前半はこのご時世やりたい事があっても制限されたりもどかしい事がたくさんある中で、苦しんだり悩んだりしながら将来への不安を表現されている。最後の曲に進んでいくつれて、その現実世界から解放しようとする一筋の希望の光が「空想」という表現で与えてくれるように思えるなぁと感じました。

ぱぴ子さん自身どのような意図やどのような方々に聴いてもらいたいですか?

 


やっぱりこの数年で疲れてしまった人は沢山いると思います。私もその内の1人です。空想への扉を開く、と何度も言ってきましたが、それって自分と向き合うことだと思うんです。テレビも、ネットも、一旦閉じて、自分の中だけで、自分と話し合う、そんな時間が必要だということに気づきました。そんな、毎日に少し疲れてしまった方々に聞いて頂きたいと思っています。あなただけの空想の世界で羽を伸ばして、ひと息ついたらまた現実で頑張ろう、そんなキッカケになれれば幸いです。

 

――今作を作ったことでこれからの活動への変化や音楽に対する考えの変化などありますか?


前よりも音楽に対する愛情が芽生えたと思います。喧嘩して仲直りした家族の様な感覚です。しっかりと自分と向き合ったからこそ本当の気持ちややりたいことが明確になりました。自分の理想のパフォーマンスに近づく様、現在は水面下で特訓していますが、作品を作ることは生きることでもあるのでどんどん作っていきたいと思います。

 


――最後にファンの皆さんに一言お願いします。

 

まずは、この記事を読んでくださって有難うございます。活動6年目になりますが、「面白がってもらいたい」という気持ちは当初からずっと変わりません。いい意味で期待を裏切り続けていきたいと思っています。心が動けば、体も動くということをここ数年強く感じました。皆様とまたお会いできる日を夢見て、

 


◎最後に‥


いむいぱぴ子さんらしい幻想的な世界観を繰り広げる楽曲とひねりを加えた小説的な独特なLyricの奥深さ、ヤマダサヲリさんの印象的なジャケット。ぱぴ子ワールドを存分に味わえる素敵な作品に仕上がってると思いました。

今回の取材を通して、私が出会った頃のぱぴ子さんとは比べ物にならないくらい進化していた劇場型シンガーソングライター。いむいぱぴ子さんを知っている人も知らない人もぜひ聴いて頂きたい1枚になっています。

今後どのような作品を作り上げていくのかさらに楽しみになりました。

 

インタビュー:音色手紙 吉沢

 

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